松本潤さんの初の展覧会であるPERSPECTIVE展が開催決定し、その一環として6人のクリエイターが発表されました。
今回は、その中でも建築家の田根剛さんに焦点を当て、彼の経歴と作品について探ってみたいと思います。
田根 剛(たね つよし)とは
2005年、26歳の若さで国際コンペ「エストニア国立博物館」で最優秀賞を受賞し、それ以降、パリを拠点にして世界中で活躍を続ける建築家です。
日本国内外で多くの建物を手がけ、2008年にはイギリスの雑誌で「世界の最も影響力ある若手建築家20人」にも選ばれました。
現在、東京の帝国ホテルの再構築プロジェクトに取り組んでおり、その完成予定は2036年です。
2023年完成予定 帝国ホテル 東京 新本館のイメージパース
田根剛さんの経歴:
- 1979年: 東京都杉並区に生まれる
- 1998年: 北海道東海大学芸術工学部建築学科に入学
- 2000年: シャルマス工科大学に留学
- 2002年: 北海道東海大学芸術工学部建築学科を卒業
- 2003年: ヘニング・ラーセン事務所に所属
- 2005年: アジャエ・アソシエイツに勤務
- 2006年: DGT設立
- 2017年: Atelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立
- 2019年: 多摩美術大学美術学部環境デザイン学科客員教授、東海大学工学部建築学科客員教授に就任
田根剛さんの代表作品 3選:
1:エストニア博物館(2016年完成)
旧ソ連の飛行場滑走路に沿った斜めの屋根が特徴的な美術館。この博物館の建設プロジェクトで最優秀賞を受賞し、国際的な評価を受けました。斜めの屋根から飛行機が離陸する印象を受けますね。
2:新国立競技場 競技案「古墳スタジアム」(2012年提案)
2021年のオリンピックのために提案されたスタジアム案。古墳をイメージした日本らしい要素を取り入れた斬新なデザインでしたが、最終選考で選ばれませんでした。実際に作られていたらどんな感じだったんでしょうか?とても気になります。
3:弘前れんが倉庫美術館(2020年完成)
青森県弘前市にある築100年の煉瓦倉庫をリノベーションした美術館。奈良美智氏の作品も展示されています。2021年度フランス国外建築賞グランプリ(Grand Prix AFEX)を受賞しました。
建物の設計でその建物や場所にとどまらず、そこに関わる歴史を深掘りしながら設計する考え方はとても素敵だと感じました!
▼田根剛さんの展覧会の時の様子 空間一面に歴史を深掘りする過程で出てきた情報を貼り合わせている