『NOMORE無断生成AI』vol.1が公開され、日本の声優業界に大きな反響を呼んでいます。
この記事では、動画に登場した著名な声優たちのプロフィールと、
彼らの無断生成AIに対する見解を詳しく紹介します。
vol.1に登場した声優のプロフィールと代表作
山寺宏一のプロフィールと代表作
- 生年月日:1961年6月17日
- 出身地:宮城県
- 所属事務所:アクロス・エンタテインメント
経歴
山寺宏一さんは、大学卒業後の1984年に声優を志し、東京俳優生活協同組合の養成所に入所しました。
1985年、OVA「メガゾーン23」で声優デビューを果たしました。
代表作
- アニメ
- 『それいけ!アンパンマン』(めいけんチーズ役)
- 『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ(加持リョウジ役)
- 『ルパン三世』シリーズ(銭形警部役、2011年以降)
- 『カウボーイ・ビバップ』(スパイク役)
- 洋画吹き替え
- 『アラジン』(ジーニー役)
- 『マスク』(スタンリー・イプキス/マスク役、ジム・キャリー)
- 『ファイト・クラブ』(ブラッド・ピット)
- 『シュガー・ラッシュ』(ラルフ役)
その他の活動
- 俳優として実写映画やドラマに出演(『ルパンの奇巌城』、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』など)
- 1997年から2016年まで『おはスタ』のメイン司会を務める
- バラエティ番組の司会、ラジオDJ、歌手としても活動
かないみかのプロフィールと代表作
- 生年月日:3月18日
- 出身地:東京都
- 所属事務所:大沢事務所
経歴
かないみかさんは、1988年に声優デビューしました。
以来、アニメ、ゲーム、吹き替えなど幅広い分野で活躍しています。
代表作
- アニメ
- 『それいけ!アンパンマン』(メロンパンナ役)
- 『ポケットモンスター』シリーズ(チコリータ役、プリン役など)
- 『ひぐらしのなく頃に』シリーズ(北条沙都子役)
- 『うちの3姉妹』(チー役)
- ゲーム
- 『テイルズ オブ』シリーズ(アーチェ・クライン役)
- 『新次元ゲイム ネプテューヌ』シリーズ(ブラン役)
- 吹き替え
- 『ハリー・ポッター』シリーズ(ハーマイオニー・グレンジャー役)
特徴
かないみかさんは、子供から大人まで幅広い年齢層の声を演じ分けることができる声優として知られています。
特に子供や少女の役を多く演じており、明るく元気な声から、クールでツンデレな声まで幅広い演技が特徴です。
坂本千夏のプロフィールと代表作
- 生年月日:8月17日
- 出身地:東京都
- 所属事務所:81プロデュース
経歴
坂本千夏さんは、1980年代から声優として活動を開始し、長年にわたり多くの作品に出演しています。
代表作
- アニメ
- 『団地ともお』(木下哲子役)
- 『ハートキャッチプリキュア!』(花咲つぼみの母・花咲薫子役)
- 『名探偵コナン』(灰原哀の姉・宮野明美役)
- 『NARUTO -ナルト-』(綱手役)
- ゲーム
- 『ファイナルファンタジーX』(ルールー役)
- 『テイルズ オブ ヴェスペリア』(ラグー役)
特徴
坂本千夏さんは、独特の声質と演技力で知られています。
特に大人の女性や母親役を多く演じており、温かみのある声から凛とした声まで、幅広い演技が特徴です。
また、コメディからシリアスまで様々なジャンルの作品に出演しています。
関俊彦のプロフィールと代表作
- 生年月日:1962年6月11日
- 出身地:宮城県仙台市生まれ、栃木県真岡市育ち
- 所属事務所:81プロデュース
経歴
関俊彦さんは、1983年にラジオドラマでデビューし、同年テレビアニメ『太陽の子エステバン』で声優デビューしました。1987年の『赤い光弾ジリオン』でテレビアニメ初主演を果たし、以降多くの作品で主要キャラクターを演じています。
代表作
- アニメ
- 『最遊記』(玄奘三蔵/金蝉童子役)
- 『忍たま乱太郎』(土井半助役)
- 『NARUTO -ナルト-』(うみのイルカ役)
- 『新機動戦記ガンダムW』(デュオ・マックスウェル役)
- 『鬼滅の刃』(鬼舞辻無惨役)
- 特撮
- 『仮面ライダー電王』シリーズ(モモタロス役)
- ゲーム
- 『アンジェリーク』(ルヴァ役)
特徴
関俊彦さんは、幅広い声域と演技力を持つ声優として知られています。
優しい声から冷酷な声まで、多様なキャラクターを演じ分けることができます。
また、舞台俳優や歌手としても活動しており、マルチな才能を持つ声優です。
くじらのプロフィールと代表作
- 生年月日:非公開
- 出身地:東京都
- 所属事務所:アクロスエンタテインメント
経歴
くじらさんは、1990年代後半から声優として活動を開始しました。
独特の声質と演技力で注目を集め、多くのアニメやゲーム作品に出演しています。
代表作
- アニメ
- 『NARUTO -ナルト-』(大蛇丸役)
- 『銀魂』(高杉晋助役)
- 『黒執事』(アンダーテイカー役)
- 『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』(吉良吉影役)
- ゲーム
- 『ファイナルファンタジーX』(シーモア・グアド役)
- 『キングダム ハーツ』シリーズ(ハデス役)
特徴
くじらさんは、独特の甘い声質と、それを活かした演技で知られています。
特に悪役や怪しげなキャラクターを演じることが多く、その独特の雰囲気で多くのファンを魅了しています。
また、歌唱力も高く、キャラクターソングなどでも活躍しています。
中尾隆聖のプロフィールと代表作
- 生年月日:1951年2月5日
- 出身地:東京都中央区日本橋
- 所属事務所:81プロデュース
経歴
中尾隆聖さんは、1954年に子役としてデビューし、1965年に声優としてのキャリアをスタートさせました。
長年にわたり、声優、俳優、歌手、演出家、教育者として幅広く活動しています。
代表作
- アニメ
- 『ドラゴンボール』シリーズ(フリーザ役)
- 『ONE PIECE』(クロコダイル役)
- 『宇宙パトロールホッパ』(ジュン役、声優デビュー作)
- 『機動戦士ガンダム』(アムロ・レイ役)
- 吹き替え
- 『わが家はいっぱい』(声優としての吹き替えデビュー作)
- 俳優活動
- 『フクちゃん』(キヨちゃん役、子役デビュー作)
- 『太陽の恋人』(テレビドラマ)
特徴
中尾隆聖さんは、子役時代から長年にわたり活躍している実力派声優です。
特に悪役のキャラクターを演じることが多く、独特の声質と演技力で多くのファンを魅了しています。
その多彩な才能と長年の経験により、日本の声優界において重要な位置を占める存在となっています。
『NOMORE無断生成AI』vol.1での声優の発言
『NOMORE無断生成AI』vol.1では、著名な声優たちが生成AIの無断利用に対する思いを語りました。
彼らの声は商業利用や職業的価値に関わる意見をまとめました。
1. 山寺宏一の発言
「個人で楽しむ分には全然いいんじゃないか」「商用利用はとんでもないこと」
立場:否定的(商業利用に関して)
山寺さんは、生成AIでの声の模倣に興味を示し、個人で楽しむ分には肯定的な姿勢を見せています。
ただし、商業利用や、SNSでの無断公開については問題があると感じており、「とんでもないこと」だと懸念しています。個人の楽しみと商業利用の違いに着目しているようです。
2. 坂本千夏の発言
「私たちはもうお払い箱ですよね」
立場:否定的
坂本さんは、技術が進歩し「理想的なキャラクターにぴったりの声を作ることができる」未来を想像しています。
そんな時代が訪れると、声優の役割が減ってしまうのではないかと心配しており、「お払い箱になるかも」との懸念を示しています。
技術の進展が職業にどう影響するかについての思いが伝わります。
3. かないみかの発言
「生身の私たちの声を機械でもってっていうのはちょっと無理がある」
立場:否定的
かないさんは、AIで模倣された自身の声を聞いて、進化した技術には驚きながらも「片言すぎる」と不満を述べています。
また、AIの声には「心がない」と感じ、やはり「生身の声には無理がある」との考えを示しています。
技術と人間の声の違いについての見解が見られます。
4. 関俊彦の発言
「生成AIと共存していく道を探らなければいけないのかもしれません」
立場:中立(共存の可能性を模索)
関さんは、人がAIを使いたくなる欲望は自然なものだと認めつつ、現状の法律では著作権を主張できない部分もあることを指摘しています。
そのため、生成AIと「共存する道を探るべきかもしれない」と、今後の選択肢として共存の可能性を示唆しています。
5. クジラの発言
「それをクジラだと言っているっていうのは、やっぱりやめてもらいたい」
立場:否定的
クジラさんは、自分の声が無断で使用され、AIによって「クジラの声です」と偽られることに不快感を示しています。
視聴者がそれを「本物のクジラの声だと思う」ことへの懸念を述べ、商品としての自分の声を守りたいという思いを強調しています。
6. 中尾隆聖の発言
「声優の声は単なる音声ではなく、その人の個性や職業的スキル」
立場:否定的(職業的な観点から)
中尾さんは、声優の声はただの音声ではなく「長年の努力の成果」だと強調し、無断で使用されることへの危機感を抱いています。
一方で、AI技術が友人の声を保存するというポジティブな使われ方も評価しており、技術には良い面と懸念すべき面があると考えているようです。
まとめ
『NOMORE無断生成AI』vol.1では、声優たちが生成AIに対する思いを語りました。
山寺宏一さんは、個人利用は問題ないとしつつ、無断での商業利用には強く反対。
坂本千夏さんやかないみかさんは、AIが声優の仕事に及ぼす影響や技術の限界に不安を示しています。
一方、関俊彦さんはAIとの共存を模索すべきだと語り、中尾隆聖さんは職業的価値を守る重要性を強調しつつも、AIの良い面も認めています。
各声優の立場が多様で、今後のAI技術への対応が注目されます。
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